〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

雅じん(東京・神楽坂)

氷のお皿にのせた活蟹の刺身 写真:お店から

2025年3月、神楽坂駅から徒歩3分ほどの場所に、熟練の技が織りなす極上の日本料理を提供する「雅じん」がオープンしました。独立を目指して日本料理の世界に入った、店主の小川雅之氏。護国寺で人気を得ていた料亭「雑司が谷寛」や、神楽坂の老舗料亭「」、同じく神楽坂の「懐石一文字」、活け蟹専門店「かにじぇんぬ 銀座」、グルマンから高い評価を得ていた高級日本料理店「銀座すがの」など、名店で研鑽を積んできた実力派です。妻と二人三脚のお店ができたらという店主の思いが、現在につながりました。

夫婦の温かいサービスも魅力 写真:お店から
肩肘を張らずくつろげるカウンター席 写真:お店から

新店舗は、店主が長年神楽坂で修業していたこともあり、慣れ親しんだ土地の近くでと物件を探したのだそう。檜を使った店内は、凛とした佇まいながら、夫婦の温かなもてなしが息づく空間。客席はカウンターに8席の他、プライベート感を重視した4名用の個室も完備。カウンター席からは調理の様子も見えるので、ライブ感も楽しめます。

すっぽんの西京焼き 写真:お店から

メニューは「日本料理のコース」22,000円と「蟹のコース」33,000円の2種類。「日本料理のコース」は、拘った出汁と、その日市場に出た旬の食材や甲殻類などを使用。初夏は渡蟹、夏は鱧、秋は松茸、冬は河豚など、季節の移ろいを感じられます。中でも「すっぽんの西京焼き」は、すっぽんの持つ独特の風味を活かしつつ、香ばしく焼き上げることでうまみを凝縮した逸品。すっぽんは「銀座すがの」で働いていた際、店主の菅野氏と共に研究したここにしか無い思い出の料理だそう。炭火で焼き上げるすっぽんは、滋味深い味わい。

甲羅焼きしゃぶしゃぶ 写真:お店から

「蟹のコース」では1人につき蟹を1匹丸々使用。「蟹の刺身」は、季節の活蟹の新鮮な刺身をお店で彫った氷の器にのせて食べる、特別感がある一皿。目の前で炭で焼く、濃厚な味噌たっぷりの甲羅を使った「甲羅焼きしゃぶしゃぶ」なども自慢です。毎朝店主自ら市場まで仕入れに行くため、活蟹もリーズナブルに提供できているのだそう。

4月からは毛蟹も始まり「日本料理のコース」の中でも楽しめます。名店仕込みの丁寧に作られた日本料理は、大切な方との食事にぴったり。おいしい料理と夫婦のおもてなしに心も安らぐ素敵な新店です。

食べログレビュアーのコメント

未絵
蟹尽くしコースから   出典:未絵さん

『滑り込みで3月の蟹尽コース、越前蟹を丸々一杯。
冬蟹コース四万円は高く見えますが食材とお料理を考えたらかなり満足できました。
季節に合わせた山菜と蟹を贅沢に堪能し、女将と話しながら日本酒も楽しめました。
次回は日本料理のコースと毛蟹のコース楽しみにしています』(未絵さん)

※価格は税込。

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文:佐藤明日香