【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#219】「欧風カレー ボンディ 秋葉原店」

僕は毎日欠かさずカレーを食べ続けて19年になるのですが、カレー好きになったきっかけはもっと昔の30年前に遡ります。当時僕は御茶ノ水にある大学に通っていて、その時にきっかけとなる2つのカレー店に出合ったのですが、そのひとつが神保町の「ボンディ」です。

元々カレーは好きだったのですが、初めて食べた時に「こんなにおいしいカレーがあったのか!」と驚いたのをよく覚えています。そこから神保町エリアのカレー屋巡りをスタートしたのですが、ボンディは当時の僕には高級すぎるカレーで、アルバイトの給料日になると食べに行くという自分にとってのご褒美カレーでした。

そんなボンディの秋葉原店が2025年3月17日、UDX前のビルの2階にオープンしました。

2025年3月17日にオープンした「欧風カレー ボンディ 秋葉原店」

混雑時は整理券制ですが、入り口の機械で発券し、二次元コードで何人待ちか確認して人数が1人になったところで店の前の階段に並ぶという合理的なシステムで、待ち時間は自由に過ごせるのが良いところ。昼時は混みますが夜は狙い目で、並び無しで食べられることも少なくありません。

店内の様子

今では一般的にも使われる「欧風カレー」という言葉はボンディが発祥と言われており、ボンディ各店舗とそこから派生したお店によって広まりました。玉ねぎを丸ごと煮込んで使うオリジナルの洋食的カレーはフルーティで多くの日本人にとって食べやすいおいしさであり、なじみあるカレーライスの高級なものがボンディのカレーと言えるでしょう。

ボンディ名物、サービスのじゃがいも!

どのカレーを頼んでも最初にじゃがいもがついてくるのもボンディスタイル。塩胡椒を振ってバターを塗り前菜として食べるも良し、カレーに投入して具材として食べるも良し、楽しみ方は自由です。

「チキンカレー」

一番人気の「チキンカレー」1,700円は皮目をパリッと焼いたチキンがカレーにたっぷりと入って食べ応え十分。

存在感のあるゴロッとしたサイズのチキン

ご飯の量も通常で300gとかなり多いのでお腹いっぱい食べたい人にはうれしいサイズ。じゃがいももお腹にたまるので少食な方はご飯少なめ、あるいは半分で頼むのが良いでしょう。

「チーズカレー」

「チーズカレー」1,700円も外せません。とろけるゴーダチーズがたっぷりと、マッシュルームも一緒にカレーに入っており、濃厚なうまみを堪能できるカレーとなっています。

「ビアソーセージ5種盛り合わせ」

また、秋葉原店は前菜メニューもあり、「ビアソーセージ5種盛り合わせ」1,000円で乾杯してからカレーを楽しめますし、野菜が欲しい方は「シーザーサラダ」500円(Sサイズ)でそれを補うこともできます。

「シーザーサラダ」(Sサイズ)

色々な楽しみ方ができるのですが、僕のイチ推しメニューは「ビーフカレー」1,700円に「チーズ」200円トッピング。

「ビーフカレー」に「チーズ」をトッピング

30年前は、チーズトッピングはメニューに無く、行く度にビーフにするかチーズにするか悩んでいたのですが、いつしかトッピングできるようになってからはこれが定番となっています。

時代が変わってもいつだってボンディのカレーはご褒美気分を高めてくれるおいしさ

カレーに2,000円近くかかるとなると高いと考える方も少なからずいるでしょうが、今やカレーの原価はどんどん上がっており、カレー物価指数から換算すると飲食店で食べるカレーは1皿で1,300〜1,400円くらいが適切な価格だという意見もあります。そう考えるとゴージャスで満足感の高いご馳走カレーが2,000円しないで食べられるのはむしろお得。

ボンディのカレーは今も昔も頑張った時のご褒美カレー的存在。年齢問わず、己を労ってくれるおいしさであり、だからこそ30年も通い続けているわけです。

※価格はすべて税込

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撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部