〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
arrosoir(東京・溜池山王)

2025年4月、溜池山王駅から徒歩3分ほどの場所に、フランス料理の技術をベースに日本の食材で表現する新たな洋食を楽しめる「arrosoir(アロゾワール)」がオープンしました。店名はフランス語で「じょうろ」の意味。植物に水を注ぐじょうろのように、訪れる方にこの店を通して生産者の思いを届けたいという意味が込められているそう。
同店のシェフ、新開 才也(シンカイタカヤ)氏は「食べログ 洋食 百名店」に選出されている洋食の名店「レストラン 代官山小川軒」で洋食を学び、赤坂で人気を得ていたイノベーティブレストラン「TAKAZAWA」、北海道津別のオーベルジュ「チミケップホテル」、吉祥寺の人気フレンチビストロ「ビストロハッチ」、同じく吉祥寺のイタリアン「トラットリアチッチョ」などで腕を振るってきました。吉祥寺にあったビストロ「プルミエレタージュ」では料理長を務め、現在に至ります。

赤坂で同店のようなプリフィクスコースは珍しいのですが、逆に少ないからこそ、この場所が良いと思ったのだとか。店内には、明るく親しみやすさを意識した開放的なライブ感のあるカウンター席8席と、プライベート感を重視した4名用の個室を完備。くつろいで食事の時間を過ごせます。

メニューは「日本各地の食材を使ったプリフィックスコース」8,500円で、シェフが自ら足を運び、見て聞いた食材を中心に、日本食材をフレンチの技法で表現するこだわり。サックリ食感や毛蟹のうまみを堪能できる毛蟹のクリームコロッケや、東京黒毛和牛とTOKYO-Xを使用したジューシーなハンバーグなど、ここでしか味わえない新しい洋食を堪能できます。

中でも見た目も華やかな「サラダ アロゾワール」はおすすめ。そば粉のガレットで植木鉢のような器を作り、中には時期の野菜や花、東京うこっけいの卵などがさまざまな調理法で入っています。これまでシェフが出会った農家の方々の食材で、サラダを作りたいという思いが結実し完成した一皿。最後にじょうろでトマトのエキスを注いで仕上げをします。

コースの後にお腹に余裕がある方にはプラス800円で「古き良き洋食YO-SHOKUカレー」や「YO-SHOKUナポリタン」などの洋食メニューも用意。料理と一緒に楽しむワインは、国産ワイン、フランスワインをベースに揃えています。
スタッフとの会話はもちろん、その場にいる全ての人々で作るライブ感のあるカウンター席で、1席ずつ目の前で仕上げる料理を楽しめる「arrosoir」。予約困難になる前に、足を運んでみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント

『YO-SHOKUナポリタン – 浅草ウィンナーを使ったナポリタン。不思議と惹かれる甘さに悶絶、今まで食べたことない味わい。寿司酢、オリーブオイルをパスタに吸わせてから茹でているそうです。寿司酢の反動で甘く感じていたみたいです
YO-SHOKUカレー – お米は北海道産ふっくりんこで少し小さめの粒を土鍋で炊き上げ、バターライスに仕上げています。深みと均一感のある味わいのルーにフリーズ、バターライスが合います
そして、自家製福神漬の上品さに唸ります』(甘いもの好きさん)

『お店の名前を冠した美しいサラダ、アロゾワール。
鉢の形に見立て作ったガレットの中に、
烏骨鶏卵のポーチドエッグ、フレッシュなハーブ、野菜、火を入れた野菜などを、盛り合わせたサラダ。たくさんのエディブルフラワーをのせて。
トマトエキスを凝縮させたソースをかけて。
土に見立てた、じゃがいもとパン粉のクランブルを散らして、塩味のアクセントに。
野菜や食用花の香りが引き立つ、盛りだくさんサラダ。
西東京の安田農園さん、山梨の上野原ハーブガーデンさん、清瀬の横山園芸さんのエディブルフラワー、石川県能登のあんがとう農園、立川の伊藤養鶏場さん。
新開シェフも、生産者さんとの繋がりを大切にされ、全国を回られたそうです』(parisjunkoさん)
※価格は税込。