〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
餃子の肉太郎(東京・神保町)

料理ブログ「Cooking Maniac」の運営人であり、汁なし担々麺の店「タンタンタイガー」の創業者でもある東山広樹さんは、「超料理マニア」な料理人。作り手としても食べ手としても、食にまつわることをとことん追求する姿勢は、時に「どうかしている」「変態料理人」とまで言われることも。

その東山さんの大好きな食べ物の一つが、餃子。なんと離乳食の次に初めて口にした食べ物が餃子だったという筋金入りの餃子好きで、日本も中国も数百軒の餃子を食べ歩き、満を持して東京・神保町に5/21にオープンさせたのが「餃子の肉太郎」です。東山さんが突き詰めた餃子の味は一体どんなものなのだろうと早くも駆けつけるファンが多く、プレオープンの日から行列ができたほど。
ちなみに店名は、東山さんが敬愛するそばチェーン「ゆで太郎」から。

こちらの店ではそばの「三たて」ならぬ「四たて」をうたっていて、「打ちたて、挽きたて、包みたて、焼きたて」の4つが特徴。毎日店内で皮を打ち、肉を挽き、包み、そして極力焼きたての状態で提供する、という意味です。

東山さんが「うちの一番の特徴」だと話す皮は、最高級小麦粉「キタノカオリ」を使用。小麦粉をよりよく知るためにパン教室や焼き菓子教室にも通い、キタノカオリこそが今回使う粉だ、という結論に至ったそう。パンの材料としては有名ですが、餃子の皮に使っているお店はほぼ見かけることがありません。
さらに、店内にある製麺機で皮を作っているのも見どころ。自家製麺のラーメンや、手ごねの餃子の皮は聞いたことがあっても、製麺機で作る自家製餃子の皮は、なかなかないのでは? 製麺機を使うことで、手ごねとはまた違う独特の食感を生み出しています。
「ラーメンの自家製麺は今となっては当たり前ですが、日本のラーメンの歴史を振り返ると『あの店が自家製麺のターニングポイントだったね』という店があります。もし肉太郎をきっかけに製麺機で皮を作る餃子店が増えたらおもしろいし、餃子の歴史を変えることができたら自分の料理人としての価値があがるのではないか、なんてことを考えました」(東山さん)
ガリッと焼かれた皮をかじると中はムチッとして、小麦の甘みと旨みをしっかりと感じられ、この皮を味わうだけでも価値がある、と思わせる逸品です。

肉あんは1cmの超粗挽きで、「肉太郎」の名にふさわしく、野菜はアクセント程度のニラのみ。赤身と脂肪の比率をきっちりと管理し、餃子を一口噛むと肉汁がジュワッと溢れるように計算されています。にんにく不使用な点も、ランチ利用しやすくてうれしいところ。
さらに驚くのは、熱々の状態で食べてもらうため、何個セットを頼んでも最初の提供は「6個」。6個より多いセットを頼んだ人は、以降、3個ずつ焼きたてが提供されます。まず最初に6個セットを注文し、お腹の具合を見ながら「餃子単品3個」の食券を買い足す、というオーダーもOK。

タレをカスタマイズするのも楽しく、定番の「醤油+酢」はもちろん、東山さんおすすめの「ゆかり+酢」「中国黒酢+醤油+ラー油」や、特製の激辛ラー油を使っても。
好きな一品を選べる惣菜は「小松菜の爽やか漬け」「ポリポリ大根醤油漬け」「青山椒ザーサイ」など気が利いていて、付け合わせの醤油ベーススープは黒々としていかにも食欲をそそります。
今後は、水餃子の提供や、冷凍餃子・生餃子の販売も考えているそうで、どのように広がっていくのかも楽しみです。

確かに餃子なのだけれども、自分の知っている餃子ではない……一口食べれば、「肉太郎が日本の餃子の歴史を変えるのも全く夢ではない」と思える、究極の餃子定食です。
食べログレビュアーのコメント

『いざ頂いてみると、皮がカリッ!と弾けてもっちり感があり美味しいです!
カリカリ感と香ばしさが病みつきになり、メイラード反応を巧みに用いています。
そして、特徴的なのが皮の甘味。
お手すきの折に尋ねてみたところ、理由は砂糖類ではなくキタノカオリ由来の甘味とのことでビックリ!
色黒のスープも魅力的で、色の割に塩気や醤油感は強くなく、むしろスッキリした味わいです。
餃子の脂を切る効果があり、ご飯にも合う良き繋ぎ役。
ご飯はおかわり無料(※1)ですが、バッチリ美味しく、浸水が良く、もっちりしています。
肉を受け止めてくれるご飯。
「餃子定食」として完成されている布陣です。
そうそう、卓上調味料による味チェンも楽しいです。
6個では足りなくなります(笑)
トータルとして、いやあ、美味しかった!
これは餃子は「麺料理」だと感じさせる餃子です。
明確な個性を確立しているので、餃子が好きなら絶対に食べてみてください!
東山さんは皮の改良を続けて一体感を高めたい、自家製の漬け物を作るために漬け物桶を買った、などとおっしゃっているので、今後が楽しみです』(辣油は飲み物さん)
※1 ご飯は1杯までおかわり無料
※価格は税込
「餃子の肉太郎」の動画はこちら!
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